21.05.30

園の日常

お弁当包み

文:長谷川 美枝子

園生活に慣れてきた年少児は、生活の棚のお仕事をあれこれと出しています。
「あれ、これはなんだろう」
お弁当包みのお仕事を持ってきました。
掴むなり、ギューッと引っ張り、「あかないよー」と言っています。
そこへ、年中児がやってきて、
「やってあげようか?」と言いました。
年中児がお弁当包みを開くところを、横でじーっと見つめています。そして、お弁当箱が現れた時には大喜び!
包む時も、年中児がやって見せてくれました。
「みててな」
お弁当を上手に包み、結べた時には、隣で拍手をする年少児。
すると、年中児が、
「つぎは、やってごらん」
ともう一回結ぶところを年少児に渡しました。
なかなかうまくいかなかったけれど、お兄さんに見守られながら、なんとか結べました。
「もいっかいする!」
こどもたちは、心を使って生活しています。
「あのこ、いまこまってるな」
「だいじょうぶかな」
「てつだってあげようかな」
小さい人がいることで、周りの少しだけ大きい人たちが成長します。
そして、大きい人に手伝ってもらったことが、小さな人の心に残り、そうやってグルグルと巡って、みんなが成長していきます。
縦割り保育は本当に素敵ですね。
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