子育て支援バンビーニはこちら
日本におけるモンテッソーリ教育の第一人者、赤羽惠子が理想の幼児教育を実現すべく設立した園が、豊かな自然が残る京都・伏見の地にあります。
深草こどもの家は3歳から6歳の異年齢混合クラスによる幼稚園型保育施設です。
一般の幼稚園では味わえない『自由な学び』を十分に経験することで、子ども達は内に秘めた個性や才能を自らの力で開花させるための土台を築き上げることができるのです。

入園説明会

次年度の入園説明会を9月16日(土)の午前と午後、2回開催します。ぜひお申し込みください。

園の概要

  • クラス

    年少児から年長児までの異年齢混合クラス

  • 保育時間

    9時~(8時30分開門)
    降園:年少児 8月まで13時降園、   *一学期(4月~8月)は年少児水曜休み
                         9月以降14時30分
            年中・年長児 14時30分   
    * 14時30分以降預かり保育あり

  • 送迎

    園バスあり。ルートは園児の住まいに応じて毎年変わります。 遠方から電車やマイカーで送迎する方もあります。(保護者用駐車スペース有)

  • 昼食

    お弁当

入園案内

  • 募集人員

    3歳児 20名(4歳児についてはご相談ください)

  • 費用
              
    入園金 70,000円
    後援会費 30,000円(1世帯につき)
    施設・設備費 30,000円
    保育費 35,000円/月
    教材費

    年少児

    2,500円/月 又は 30,000円/年

    年中・年長児

    3,000円/月 又は 36,000円/年

    冷暖房費 10,000円/年
    園バス費 5,000円/月(園バス利用者のみ)

    入園金、後援会費、施設・設備費は入園時一括のお支払いとなります。
    教材費に園外保育、お料理などの行事費用を含みます。
    園指定の上履き(650円)が必要です。

  • その他

    ・入園手続き後、慣らし保育を行っています。
    ・制服はありません。
    ・入園時に必要な備品類(かばん、巾着袋、手提げ袋etc.)は園の指定サイズであれば市販品でも構いません。
    ・保護者会があります。
    ・見学、入園のご相談は随時承っております。お気軽にご連絡下さい。

1日の流れ

アートハウス

毎週木曜日の午前中、年長児はアートハウスで木工作業をします。子どもサイズの大工道具(のこぎり、かなづち、きりetc.)を使って、子ども達が木切れを好みの形に切り、かなづちで釘を打って作りたい物を工夫して作ります。

誕生会

子どもの誕生日にその子の誕生会をします。みんなの前で先生はその子どもの年の数だけろうそくを灯し、生命が宿った時から今までの出来事を話します。先生や子ども達から手作りのカードやプレゼントをもらい、子どもは自分自身がかけがえのない存在であることや周囲の人たちの愛情を確認します。親にとっては子どもが生まれた時の感動を思い起こす機会であり、心に残る誕生会です。

リトミック

リトミックは週一回約30分間、専任講師により年齢別に行います。ピアノに合わせて楽しく身体を動かすことを通して、音の速さ、高さ、長さの違いを聞き分け、表現できるようになります。

子育て支援「バンビーニ」

2歳~3歳児を対象とし、親子でモンテッソーリ教育に触れることができる「バンビーニ」を開催しています。詳しくは以下のページをご覧ください。

子育て支援「バンビーニ」を詳しくみる

年間行事

4月 親子遠足&ミニ運動会、たけのこ掘り、児童クラブ(卒園児登園日)
5月 園外保育(北堀公園)、料理、音楽会
6月 園外保育(鴨川で水遊び)、料理、音楽会
7月 年長児合宿、料理、音楽会
8月 夏休み
9月 料理、音楽会
10月 園外保育(大文字登山)、十五夜(お団子作り)、親子遠足&ミニ運動会、芋掘り、料理
11月 料理、音楽会、児童クラブ(卒園児登園)
12月 クリスマスコンサート、聖劇、クッキー作り、クリスマスパーティー、焼き芋大会
1月 料理、音楽会
2月 料理、音楽会
3月 お別れコンサート、オペレッタ(年長児)、お別れパーティー、卒園式
※その他、健康診断を年2回実施しています。
音楽会

ピアノ、ヴァイオリン、フルート、琴、ギター、歌など専門の演奏家によるクラッシックを中心とした生演奏を楽しみます。美しい音を聞いて、音楽を好きになり、年長児になるといろいろな楽器を使ってみんなの前で演奏します。全園児で季節の歌も歌います。

料理

教師から作り方の説明を聞いた後、自分のやりたい作業を行います。子どもサイズのまな板、包丁を使い、調理から盛り付け、後片付けまですべて子ども達で行います。料理に使う季節の野菜を、園の無農薬栽培の農園から収穫してくる楽しみもあります。他の食材もできるだけ添加物や農薬を使っていない物を使用しています。

聖劇とオペレッタ

年長児は12月に聖劇、3月にオペレッタ「七つ星」を行います。自分でやりたい役を決め、本番に向けて練習に取り組みます。

卒園児合宿

卒園児にとってこどもの家は“心の故郷”です。卒園後、春と秋にこどもの家で過ごす児童クラブがあります。懐かしい先生や友達と久しぶりに会って心ゆくまで語り、遊びます。在園中大好きだった遊びを思い出したり、さらに発展させたことができるようになった喜びを味わい、心を癒されて帰っていきます。

小学生クラス「モンテッソーリ・シューレ」年間10回

モンテッソーリ教育の実践を通して卒園生(小学1年~3年生)を支援する活動です。深草こどもの家で培われた「自分らしく幸せに生きる力」をいつまでも失うことがないように、豊かな自然、整えられた環境を与え、異年齢子ども社会の中で、主体的に活動する時間を保障することで、こどもの興味関心、探求心を広げていくきっかけとなるような支援の場を目指しています。

学習内容 数、幾何学、コスミック教育(自然科学など)、山や川の生きもの調査、その他自己選択活動。*参加は任意です。
開催日 土曜日9時~14時半(年間10回)
担当 長谷川美枝子(モンテッソーリ教師ディプロマ3―12歳ドイツDMV、3―6歳JAM)、他モンテッソーリ教師ディプロマ取得者数名

Q&A

    • Q.

      幼稚園ではないのですか?

    • A.

      京都府から認可された幼稚園ではありませんが、幼稚園に準じた幼児教育施設です 教師は幼稚園教諭免許・保育士免許を取得しており、クラス担任はさらにモンテッソーリ教師養成で訓練されています。無償化対象園です。

    • Q.

      費用が高い気がしますが?

    • A.

      無償化対象園なので、保育料は国から償還払いでもどります。子どもたちは毎日自分がやりたいだけ製作物に取り組むことができ、 園生活の中で、読み書きや算数の基礎などが自然に身につき、小学校入学準備等は不要です。 また、週1回のリトミック、月1回の音楽会はプロの演奏家をお招きしています。内容を考えれば決して高すぎることはないと思います。 そして何より、6歳までに身につけた「自分で考えてたくましく行動する力」は生涯の財産となることでしょう。2019年10月からは、京都市の無償化の対象園となっています。(新二号認定を受けていただく必要があります)

    • Q.

      モンテッソーリ教育は自由放任と聞きましたが?

    • A.

      モンテッソーリ教育の自由は自由放任の自由ではありません。 子どもが自分の意志で何をするか、いつ終わりにするかを決める、つまり自主的に学び、教師は必要な時だけ子どもを手助けするということです。 しかし自由には責任も伴います。例えば他の子どもの活動の邪魔をしない、使ったものをきれいに元に戻す、一つしかない教具は順番を待つ、といった経験を毎日積み重ねることで社会性が養われます。自分一人ではなく、 互いを尊重しあうことで個人の自由が保障されることを通じ、『自由』とは何かを学びます。

    • Q.

      集団保育の時間はありますか?

    • A.

      毎日の帰りの会やリトミック、料理や音楽会などの様々な行事で、年齢別やクラス全体としての集団保育の時間を設けています。

    • Q.

      小学校生活になじめますか?

    • A.

      卒園後は公立をはじめ国立や私立の小学校へ進みます。 最初は時間通りに物事が進んだり、先生の指示通りに行動することに若干のとまどいを感じることもあるようですが、すぐに環境に慣れて新しい友人もできます。 学校生活に慣れると自ら学ぶことを知っているので、勉強やクラブ活動など何事にも意欲的に取り組むことが多いです。 この傾向は高学年になるに従って顕著に現れてくるようです。

    • Q.

      異年齢混合保育は、小さい子どもに先生の手が取られて、大きい子どもに目が行き届かないのではありませんか?

    • A.

      年齢が上がるに従って、特に年長になるとそれまでの2年間で園生活を十分把握しているため、殆どの問題は自分で解決していくことができます。 また、年長児は率先して年下の子どもを大人より上手にお世話をし、年少・年中児達は身近にいる年長児をお手本として、子ども同士で育ち合います。 そのため教師は小さい子どもばかりに手をとられるわけではなく、教室全体に目配りをすることができます。

    • Q.

      異年齢混合の生活にうまくなじめますか?

    • A.

      年少児から年長児が長い時間一緒に過ごすことにより、まるで家庭にいるような兄弟姉妹の人間関係を体験することができます。 そのため、大きい子は小さい子を自然にサポートできる思いやりのあるやさしい心を育み、小さい子はお兄さん、お姉さんからたくさんのことを学びます。

    • Q.

      毎日のお弁当が負担に感じますが?

    • A.

      子ども達が「食事は楽しい」と感じられることが大事です。“残さず全部食べられた”というのは自信につながります。 少食のお子さんは、おにぎり一つからスタートしていますし、毎日手のこんだお弁当を作る必要はありません。

    • Q.

      延長保育はありませんか?

    • A.

      預かり保育を16:30まで実施しています。

    • Q.

      園庭が狭いように思いますが、子ども達は十分遊べるのでしょうか?

    • A.

      幼児期の子どもには、平坦な運動の場だけでなく、風がそよぐ音を耳にしたり、昆虫採集、どんぐり拾いや落ち葉集めなど自然の息吹が体感できる「庭」や「空き地」のような場所が重要です。 しかし残念ながら現代の社会からは、子どもの意志で自由に使いこなせる「庭」や「空き地」がどんどん失われています。 当園では、豊かな人間性を育むために必要不可欠な”四季のある遊び場”を用意しています。また、気持ちの良い季節には近所の公園までこどもたちと歩いていき、思い切り走り回ることもします。

    • Q.

      料理で危ないことはありませんか?

    • A.

      それまでに野菜を切ってモルモットの餌を作ったり、教具で水を移しかえる作業などたくさん手を使うことをしてきているので、上手に手際よく料理をします。 また、料理活動の最中に何をしてはいけないかも十分理解しているので、トラブルが起きることはありません。

    • Q.

      運動会や音楽会など、行事に向けての厳しい練習はありますか?

    • A.

      ありません。一人ひとりの子どもが興味を示す分野を伸ばすことができる通常の生活を優先します。 能力を評価するための行事ではなく、外で運動することや楽器の演奏が楽しいと子どもが思えることが大切だと考えているので、 「行事のための練習」に多くを費やすことはしません。

    • Q.

      オムツはとれてなくても大丈夫でしょうか?

    • A.

      大丈夫です。「おもらし」をした場合、他の子にからかわれないよう配慮し、着替え室で着替えをします。汚れた洋服やパンツを着替えるということも「生活」の活動において大切なことです。

深草こどもの家設立の経緯

創立者 赤羽惠子は、日本人で初めてモンテッソーリ・ディプロマ(資格免許)を取得しました。 帰国後、大学などでモンテッソーリ教育の普及に努めましたが、幼稚園の枠にとらわれない本格的なモンテッソーリ教育の実践を行うため、 京都市伏見区に「深草こどもの家」を設立致しました。
1979年の設立以来 数多くの子ども達が学び、皆自立心や自信を持って成長しています。 園長は、モンテッソーリ教育が広く浸透しているドイツ、イタリア、オランダなどヨーロッパ各国に毎年研修や視察に訪れ、 こどもの家の活動に生かしています。
また日本のモンテッソーリ教育の先駆者として、京都モンテッソーリ教師養成コースを併設しており、全国の幼稚園・保育園の保育士達が学んでいます。約50年の歴史と、ディプロマ取得者1,800名にのぼる実績を挙げています。

創立者 赤羽惠子の略歴

1959年~2年間 オーストリア「ウィーン大司教区立女子専門学校」留学。
1961年~2年半 旧西ドイツ「ケルン教育大学」留学。同時に「ケルン・モンテッソーリ教師養成コース」に通い、モンテッソーリ・ディプロマを日本人で初めて取得。
1963年12月~ 帰国。国内の幼児教育の現状を視察する。
1965年~8年間 東京・上智学院職員として「うめだ子どもの家」設立主任並びに「上智社会福祉専門学校」講師。
1969年~半年間 旧西ドイツ「ミュンスター教育大学」で研修。日本で最初のモンテッソーリ教師養成コース開設準備のため。
1970年~3年間 上智モンテッソーリ教師養成コース開設主任。
1973年~6年間 国立 富山大学教育学部 助教授。
1973年~現在 京都モンテッソーリ教師養成コース設立、2018年まで委員長を務める。
1979年~現在 「深草こどもの家」設立、2015年まで園長。