16.05.17

園の日常

たけのこ

文:長谷川美枝子

毎年、春休みの終わりになると竹藪にはロープが張られ、
「たけのこがおおきくなるまではいらないでください」
とかかれた立て札が出ます。
4月、土の中から顔を出した筍たちは、
雨が降る度に大きく伸びていきました。
その間、子どもたちは
「たけのこあったー!」
「こっちにもー!」とか、
「また大きくなってる!!」と、
毎日観察していました。
4月の終わりにはタケノコ堀に出かけ、
大きな筍を掘って持ち帰り、
皮をとって、ゆでていただきました。
筍ほりの後には、筍を目の前に置き、絵を描きました。
匂いで、触って、重さを感じて、味わったあとに描く絵は
やはり本物のように生き生きとしています。
5月、筍はまだまだもっと伸び続け、
ついにバリバリバリッと茶色い皮を脱ぎ始めました。

青々とした、立派な竹になる日も近いようです。

 

 

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