16.08.31

園の日常

七瀬川源流の生き物調査と森の探検

文:長谷川美枝子

小学生クラスで京都精華大学の板倉豊先生をお招きして、深草こどもの家のある大岩山を流れる七瀬川源流で、生き物調査をしました!学生さん3人もいらして下さり、小学生たちは大喜びです。先生たち手作りの画板を持って、出発~!
パッと見ただけではわかりませんが、専門家と共によくよく調べると、川の中、森の中にはたくさんの生き物が元気に暮らしていました。
子どもたちはサワガニ、ヤゴなどの大きい生き物のみならず、プラナリア(再生能力の高い不思議な生き物。「切っても切ってもプラナリア(岩波書店)」参照)を見つけたい!と一生懸命。小さな生き物を石の裏に見つけると「これかな?!」と板倉先生の元へ。顕微鏡で覗いたらカゲロウの赤ちゃんでした。何度も繰り返すうちに、カゲロウの幼虫を見分けられるようになった人もいました。しかし残念ながら、一昨年見つかったプラナリア、今年は見つけることが出来ませんでした。
川の水質検査をしてみるとpH(水素イオン濃度)が7、COD(化学的酸素消費量)、亜硝酸窒素検査ともに結果がよく、七瀬川源流はキレイな川であることがわかりました。そもそもサワガニが元気に暮らす川はキレイな川なのだそうです!
その後は大岩山を登って、森の探検!
ミョウガ、モウソウダケ、フユイチゴ、サルノコシカケ、カラスアゲハ、アシダカグモ、ミンミンゼミ、ハイイロチョッキリ、、、見つけるたびに板倉先生はこどもたちにくわしく説明してくれました。「わたしの授業は触ってくださ~い!見ているだけでは駄目よ」と板倉先生。こどもたちは実際にたくさん手を使って先生と同じように観察しました。よく知っている場所なのに、知らない生き物にたくさん出会って、とても楽しい一日となりました。
知的好奇心を刺激されて楽しかっただけでなく、こどもたちは自然の中で、土を触って、生き物に触れて心から解放されて、心身ともに気持ちよく過ごしました。もちろん誰も叱られた人はいませんでした!
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