20.01.26

園の日常

登園バスの中で

文:長谷川美枝子

登園バスの中で、仲良しの年少児AくんとBくんの話し声が聞こえてきました。
Aくん
「あんな、最初にAくんがやりたいことを一緒にすんねん。そんで、次にBくんのやりたい遊びをしたらいいねん。そしたらまた次にAくんのやりたいことして、またBくんのしたいことやって。そうしたら、喧嘩したり嫌いになったりせえへんやろ?」
Bくん「いいねぇ。それがいいよ。」
Aくん「そうやろ!お母さんも昨日の夜にそう言うたはった!そうしたら、ずっとずっと大きくなってもずっと仲良しでいられると思うねん!」
自分で考えてきたのですね。
同じ日のお昼過ぎ、ホールからAくんの少し怒った声が聞こえてきました。
Aくん
「もうAくんはお外に行くしな!もう嫌いになる。嫌いになるから!」
何があったのかはわかりません。AくんがBくんに怒っています。
Bくんは、困ったような声で
「わかったよ。もうわかったから」と言いますがAくんの耳には届いていないようです。
Aくんはまだ怒ったまま
「もうホンマに嫌いになる。9数えたら嫌いになるしな!1.2.3.4…9!嫌いになった‼︎
と言ってBくんを残したままホールから出て行ってしまいました。
大丈夫かな?Bくんはどうするのかな?と思い、
様子を見ようとすると…
今出て行ったばかりのAくんが勢いよく戸を開けてホールに戻ってきました!
Aくん
「9数えたら、たぶん好きになると思うねん。1.2.3.…9!好きになった‼︎もう好きになった!Bくん、一緒にお外行こう!」
Bくん「うん!行こう!行こう‼︎
いつも一緒の仲良しのAくんと Bくん。
喧嘩をした日は、きっと家でお母さんに話をしたのでしょう。どうしたらずっと仲良しでいられるか、喧嘩をしないでいられるか…。良い方法を見つけて…でもまた喧嘩して。それでもすぐに仲直り。

この日は、陽射しの暖かい良いお天気でした。

引用元:https://www.facebook.com/fukakusakodomonoie/posts/1247240078797462