19.07.21

園の日常

<小学生クラス 七瀬川源流の水質・水生生物調査…>

文:長谷川美枝子

深草こどもの家は、卒園児小学1年生~3年生の希望者のために、小学生クラスを年間10回(その他合宿など2回)行っています。

7月は京都精華大学の名誉教授、板倉豊先生と元学生で板倉先生のもとで環境学を学ばれ、今は立派な社会人のお兄さんお姉さんたちがいらしてくださいました!
昨日の大雨で、いつもの七瀬川源流の様子とちがい、水量が増し、長靴を履いていても靴下、ズボンが濡れてしまう子が続出。大ピンチと思いましたが、子どもたちは一度濡れたら、もう気にせずに「ええい!」と、どんどん川に入っていきました。
水質調査から始まりました。なるべく、水の濁っていない場所の水を取ろうとしますが、みんなの足の動きですでに泥水になっています。なるべく上流での採水を試み、一人ひとりがパックテストをしてみました。結果、大雨の影響でこの日の七瀬川源流の水は少しだけ汚れていたようです。
それでも、生きものがたくさん見つかりました!
サワガニたくさん(赤ちゃんガニもたくさんいました)
トンボの幼虫のヤゴ(オニヤンマとオオシオカラトンボ)
コアメンボ(カメムシの仲間だそうで、飴の匂い)、カタビラ、カゲロウの幼虫、スジエビ(おなかに卵をつけていました)、トビケラ、シマイシビル(血は吸わない)・・・
板倉先生の言葉がとくに胸に残りました。
『色々な生きものが住んでいる川は安全な川です。多種多様な生きもののいる場所は、とても安全な場所なんです。一種類だけしか生きもののいない川は安全ではないんです。何か病気が流行ったら、たちまちみな絶滅しますよ。
それは、人間の世界も同じです。いろいろな人間がいる世界が安全な世界です。みんな違っていいんです。いろいろな人がいる世界の方が良い世界なんです。覚えておいてください。』
本当に素敵な一日となりました!

引用元:https://www.facebook.com/fukakusakodomonoie/posts/1129311367257001