18.06.11

園の日常

<優しくしてもらった子供は、やさしい子どもに育つ>

文:長谷川美枝子

お弁当の後、机の下にご飯粒が落ちていました。

それを年中児がチラシ紙の上に一生懸命に集めて
しっかりたたんで捨てていました。
「あら!○○君と○○君、こぼしたものをちゃんと拾えるようになって偉いね。お兄さんになったね。」
と声をかけると、
「これはぼくたちのじゃないよ。はなぐみさん(年少児)がこぼしちゃったからひろってあげてるんだよ。」
「そうだよ。はなぐみさんはまだできないもんね。」
「しかたがないよね。だからやってあげてるんだよね」
二人とも、年少児の頃は決して自分から進んで(自分がこぼしたものでも)拾ってくれることはなかったので、本当に驚きました!
また、別の日には、年少児が洗濯のおしごとをしていたようなのですが、
水の入ったバケツに自分でつまづいて、
バケツの水が全部ひっくり返ってしまいました。
小さい年少児はびっくりして離れていってしまいました。
すると年長児が二人やってきて、「ふいてあげるよー、おいで」といって
バケツと雑巾をだしてきて、床をふくところをみせ、
最後まできれいにしてくれました。
「しかたがないよね。わたしもこういうときあったよ」
「そうだね、ふふふふ」と笑いながら。
決して責めたりせず、強制せず、
こどもたちは本当に優しいなぁと感心してしまいました。
そして、

こうやって自分が小さかった頃にしてもらったことを、今度は自分がちゃんと小さい人に優しくお世話してくれることを嬉しく思います。

引用元:https://www.facebook.com/fukakusakodomonoie/posts/859366260918181