18.01.11

園の日常

子どもは自立したい

文:長谷川美枝子

お弁当を食べている時、年長の子がお茶をこぼしてしまいました。結構な量をこぼしてしまい、隣の子のカバンまでびしょぬれになりました。同じ机の友達とすぐにバケツと雑巾を取りに行って、床を拭いています。年少の頃から様々な場面で雑巾を絞ったり、雑巾で拭いたりすることがたくさんあるので、年長児になると慣れたものです。小さい子どもは先生と一緒にしますが、年長児はもうすっかり自分たちだけで後始末ができます。自立したいと願っているこどもたちにとって、失敗しても大人の力を借りずに、口うるさく言われることもなく、自分たちだけで元通りにできることは大きな自信につながります。

「ごめんね!わたしのせいで!」
と一人の子がいうと、
「ちがうよ、わたしもわるかったから、わたしのせいだよ」
「そんなことないよ、ほんとうにごめん、おべんとうたべているときにみんなごめんね」
などと謝りあいながら拭いています。
ビショビショになったカバンをみて
「あーあ、ちょっとショック」といいますが、
友だちが
「ごめんね」というと
「○○ちゃんのせいじゃないよ。わたしがわるかったの」
「ちがうちがう、わるいのはわたし!」
謝りあっているうちに、なんだか楽しくなってしまったのか、

いつまでも床を拭いていました。

引用元:https://www.facebook.com/fukakusakodomonoie/posts/788027984718676