22.01.17

学校法人化

これからの社会がどんなに変化して予測困難な時代になっても,自ら課題を見付け,自ら学び,考え,判断して行動し,それぞれに思い描く幸せを実現してほしい

文:木村直子(深草こどもの家クラス担任)

「これからの社会が,どんなに変化して予測困難な時代になっても,自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,判断して行動し,それぞれに思い描く幸せを実現してほしい。そして,明るい未来を,共に創っていきたい。」

そういった願いが込められ、文科省の学習指導要領が改定されました。この事を知った時、

これはまさしく深草こどもの家がつねに願い実践してきたことだ」と、こどもの家のこどもたちのことを思いうかべました。

 

今までの日本の教育システムでは、教えられた事を如何に同じように効率的にできるかと言うことに重点が置かれていました。

深草こどもの家では性格、能力、年齢、様々に異なる子どもたちの一人一人が尊重されて育ちます。ここで育った子どもたちは、自分の考えを主張するばかりでなく、他を認め共生し、柔軟な心を持っています。

 

今、日本は少子化の世の中になり、大学を出た後に社会の中で対応出来ずにいる若者も大勢存在します。そのような世の中だからこそ、深草こどもの家で実践されているモンテッソーリ教育が注目されています。

 

あまりなじみのないモンテッソーリ教育ですが、従来の教育とは異なり、異年齢の子どもたちが同じクラスで共に生活し、こどもたちそれぞれの発達段階に合わせた教育内容が常に準備されています。また成り立つためには「環境」「教具」「教員」が必要と言われています。

 

モンテッソーリ教師の資格を留学先ドイツで日本人で初めて取得した赤羽惠子先生は、深草の大岩山の自然の中で、竹藪や高低差のある園庭の中に、小さなこどもの家を創りました。

 

その当時の日本の幼児教育界では認められる事が難しかったモンテッソーリ教育。冒頭の文科省の新しい教育要領に則った教育を、すでに40年以上実践してきた深草こどもの家が認可幼稚園となる機会を得られる事となりました。

 

只、認可幼稚園となるには今の立地条件では文科省の認める基準に満たない為、土地を整備し、園舎を建てかえる事が必要になりました。寄附目標額が2億と聞いた時には耳を疑いました。とてつもない額なので諦めたほうが良いのかとも考えました。

しかし、

この環境の中で多くのこどもたちは初めての小さな社会の一員として
この竹藪の中で、この、鳥の囀りの聞こえる深草の地で、はぐくみ
育てられました。
卒園生お一人おひとりがご自分の足で、ご自分の道を立派に歩んでおられる姿が、
幼児期の環境の大切さを証明しています。
マリア・モンテッソーリの大切にした環境・教具・教師の1つでも欠けさせることは出来ません。
教具と教師だけでは成り立たないのです。

 

お一人でも多くの方がご支援くださり、学校法人化の実現へ向けて
今、皆様のお力をお貸しくださいますよう、切にお願い申し上げます。

 

だいこんとれたよー!

この大根でこどもたちはお味噌汁をつくります。たくさん取れたのでお家にも持って帰りました!

 

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