20.12.11

園の日常

クリスマスの聖劇

文:長谷川 美枝子

年長児の演じる聖劇が終わりました。
みんな自分の役を立派に演じました。
演じる役は、役を決める前に何回か好きな役で実際に演じてみて、それからこどもたちが自分で決めました。
天使には5人の女の子がなりました。
中でも4月生まれでしっかりしている、何でも出来る子が一番に出てきて台詞を言ったらどうか、と教師たちははじめ思っていました。
しかし、その子は「わたしは2番のてんしになる」といいました。その子は役を演じてみた時に、一番に出てきて台詞を言うことへの緊張感や重圧のようなものを感じたのかもしれません。
一方「わたしが一番のてんしになる!」と言ったのは3月生まれの女の子でした。わりと度胸があり、出来ないことにもどんどん挑戦していく子です。
また、役決めには、去年の年長児の姿も大きく影響していることもわかりました。
今年は宿屋になりたい人が多すぎて、やむなくジャンケンになりました。あの人の演じていた役、という憧れがしっかりと胸に残っているのですね。
実際に役を決めてからの練習は、とても上手くいきました。
天使になったこどもたちは、2番目にしっかりした子がいる安心感からか、一番目のてんしも臆することなく、堂々とセリフを言えますし、2番目の子はもちろん、いつも完璧でみんなに安心を与えていました。
幼いながらもこどもたちは自分のことをよくわかっていて、すごいなと感じた場面でした。
どの子もみんな、とても立派に演じました!
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