2022年6月5日。引越しを目前に控えた日曜日に、実に200人を超える多くの卒園生、保護者、関係者の方々が深草園舎に集まってくださいました。「お別れ会がコンサートっていうのが、こどもの家らしいですね」と多くの方がお声がけくださり、深草園舎との最後の別れを共に偲んでくださいました。
素晴らしいお別れコンサートをしてくださった、バイオリニストの塩見裕子先生とピアニストの高山光先生に心より御礼申し上げます。
「このホールの音の響きが本当に好きで」とおっしゃってくださったお二人は、深草こどもの家の音楽会でも、もちろんいつも素晴らしい演奏をしてくださるのですが、この日はもうまるで、神が降臨してきたかのような、とても言葉で表現できないような、魂のこもった素晴らしい演奏でした。お二人は深草こどもの家の再建を願い、また深草こどもの家が大好きだった方々お一人でも多くの方に聴いていただけるようにとの思いで、異例の三部構成でコンサートをしてくださったのです。教職員にとっては、学校法人化からの流れで急遽引越しを余儀なくされ、通常の業務に加えて、広報、寄付活動、引っ越し作業と目まぐるしい日々を送る中、園舎を離れなければならないという悲しみに浸る時間すら持てずにおりましたが、プロジェクト始まって以来、はじめてしっかりと音楽に集中し、音色に浸り、深草での素晴らしい想い出の数々が思い起こされ、涙が止まらなくなりました。と同時に、なんとしてもこの素晴らしい深草こどもの家の環境を再建しなければならない!という強い思いが湧いてきました。音楽の力、芸術の持つ力の偉大さをこの時ほど感じたことは在りません。本当に良いお別れの時を持つことができましたこと、塩見さんと高山さんに心より感謝申し上げます。そして、一緒に集い、同じ時を共有して下さり、共にお別れを偲んでくださった皆様方に心よりお礼申し上げます。
新しく生まれ変わる京都コース/深草こどもの家が、これまでのように、子どもたちにとって、子育てをする親にとって、そしてモンテッソーリ教育実践を学ぶ学生にとって、地域の方々にとって、「良い環境」となるように、再建へ向けて着実に前へ進んでまいりたいと思いを強くし胸に刻みました。*写真は抜粋
http://fukakusakodomono.sakura.ne.jp/wp3/3424/