23.09.03

学校法人化

ドイツから学校法人化プロジェクトへ10,000ユーロのご寄付が届きました!

文:長谷川美枝子

ドイツ・モンテッソーリ教育財団 Stiftung Montessori -Pädagogik-Reformpädagogik-Wissenschaft

この財団は、未来の世代に展望と可能性を開き続けるために、長い間ドイツモンテッソーリ協会(DMV)でご活躍されたヒルデガルト・ホルスティーゲ教授により2005年に設立されました。

ドイツの先生方にプロジェクトについて相談させていただくと、この財団に手紙を送るように勧められました。昨年、深草園舎からの引っ越し前の2月、モンテッソーリ教育財団に京都コース・深草こどもの家の旧園舎を建て替えなければならないこと、学校法人化を応援して欲しい旨を書いた資料を早急にお送りしました。お世話になったモンテッソーリコースの講師の先生方を通してすぐに連絡がはいり、電話と文章でさらに現在の状況を説明いたしました。すると春に開催された理事会で寄付支援を決定してくださり、ホームページ上で京都を応援する旨の記事を掲載してくださいました。https://montessoristiftung.info/

Wer den Kindern dient, dient dem Geist des Menschen. - Zukunft hinterlassen
子どもたちに仕える者は、人間の精神に仕えている。ー 未来を残す

と題して、京都コース・深草こどもの家についてホームページに掲載してくださっています。

毎年秋にBensbergで開催されるモンテッソーリ教育大会には、赤羽惠子も私も何度も参加しておりました。そのドイツモンテッソーリ教育全国大会の2022年秋の大会で、参加者の皆さんが集まる大ホールにて京都モンテッソーリ学校法人化プロジェクト説明会を開催してくださいました。ドイツモンテッソーリ協会理事であり、私の恩師であるマリア・クライ・アウワースバルト先生が司会をして助けてくださり、私はオンラインで参加して学校法人化プロジェクトからのお願いさせていただきました。すると、赤羽惠子を知ってくださっている方々、また私が直接お世話になった方々をはじめ、直接は存じ上げない方々から多くの反響がありました。特にドイツの先生方が深草こどもの家の映画「いちばんよいものをこどもたちに」をドイツ語ナレーション付きにしてくださり、公開した動画は多くの方々が観てくださいました。

2023年夏に、財団から連絡があり10,000ユーロのご寄付を送金してくださいました。その内訳で驚いたのは、現在ドイツ・モンテッソーリ協会の会長コイパース先生がいらっしゃるクレーフェルト・モンテッソーリセンターからで、こどもの家から2050€、モンテッソーリ小学校から3815€、統合学校(中学・高校)から3565€とクレーフェルトだけで合わせて9425€も集めてくださったことがわかりました。ご寄付はコインからお札まで本当に様々な方が様々にご寄付くださっととのことで、本当になんとお礼をしたらよいか、大変感激いたしました。実はクレーフェルトにあるカトリック・マリア・モンテッソーリ小学校は今年創立50周年を迎えていらっしゃり、京都コースと同じ年であることがわかりました。カトリック・マリア・モンテッソーリ初代小学校校長先生と写真に写っている、赤羽惠子と共に訪れた日本からの研修者たちの集合写真も送ってくださいました。

クレーフェルト・モンテッソーリセンター https://bmmgrund.de/montessori-zentrum/

遠い国日本の、京都にある小さなこどもの家と京都モンテッソーリ教師養成コースを未来へ残すために、多大なご支援を下さいましたモンテッソーリ教育に携わるドイツの皆様に心より感謝申し上げます‼ そして、ドイツのモンテッソーリ教育を学び続けてきた私たちが必ずや、未来の子どもたちのために良い環境をつくり守れるよう、励む思いを一層強くいたしました。

 

京都モンテッソーリ教師養成コースは創立50周年を記念して、ドイツとの研修会を計画しています!
11月5日には、コイパース先生がモンテッソーリ小学校について、23日にはクライ・アウワースバルト先生がモンテッソーリ教育とエミー・ピックラー教育法についてお話してくださいます!皆さまどうぞお楽しみに!