19.01.16

園の日常

<わたしが一人でできるようにてつだってね>

文:長谷川美枝子


ファスナー
寒い冬、こどもたちは厚手の上着を着てきますが、園につくと自分で脱いで、ハンガーにかけます。最後にファスナーを閉めてハンガーから落ちないようにするのですが、そこが年少児にとって、とても難しいところです。
その難しいところを良くわかっているのが年長児。
どこが難しいのか、なぜ上手くいかなかったのかをよく見ていて、ポイントだけをしっかり教えてくれます。
今朝も、二人の年少児に年長児がついて手伝っていました。
「みてて、ここをもうすこし、したまでいれてな…」
年少児はじっと彼女の指先をみています。
「こうすると、ほら、しまるやろ?」
そういって、年少児の上着のファスナーを上まで閉めたかと思うと、またはずして言いました。
「こうやったらできるよ、おいで」
年少児は嬉しそうに、今度は出来るぞ、という顔をして年長児のそばへ行き、ファスナーを閉めました。その間もじーっと見守る年長児。
ひとりで出来た時には先に手伝ってもらった年少児も一緒に、3人で喜んでいました。
寒い冬ですが、こんな光景は温かい気持ちになりますね!
自分で勝手にやってしまう、自己満足の手伝いではなく、
一人で出来るようになる喜びをちゃんと知っていて、
その子が一人でできるように手伝う姿は

モンテッソーリ教師顔負けです。

引用元:https://www.facebook.com/fukakusakodomonoie/posts/1012849812236491