髙山元 さん

大学生/2005年卒園

  • 現在どのようなお仕事をされ、どのような生活を送っておられますか?
  • 私は現在、大学の博士課程で原子核物理学の研究を行っています。研究室での実験やデータ解析、論文の執筆、後進の教育に勤めております。また、研究成果を発表するために国内外の学会にも参加しています。
  • 深草こどもの家で印象に残っているのは、どのようなことですか?
  • 深草こどもの家での生活で一番印象に残っているのは、自由に探索し、学ぶことができる環境です。自然とふれあいながら学ぶ時間や、自分の興味を追求する時間が豊富にあったことが、今でも心に残っています。園内では折り紙で24面体などの幾何学的な立体を作るのが好きでした。また、たけのこ掘り、鴨川での水遊び、大文字山登りなどの園外活動も毎年楽しみでした。
  • 深草こどもの家での生活で今の自分に役立っていること、身に着けることが出来たと思うことはありますか?
  • 深草こどもの家で培った探求心と自主性は、その後の人格形成に大いに役立ちました。例えば、ろうそくを持って線の上を歩く活動は集中力を養うのに役立ちました。また、地球の歴史に関するビデオは、私の科学への探求心を刺激し、現在の研究者としての道を歩むきっかけとなりました。さらに、本棚を工作室で作った経験もあります。これらの経験は、現在の原子核実験における工作技術の習得に役立っていると思います。
  • 卒園後、学校生活や社会生活において違和感を覚えたことはありましたか?
  • こどもの家の自由な環境から一般的な学校の規律に適応するのに少し時間がかかりましたが、その経験が新しい環境に柔軟に適応する力を養うきっかけとなりました。特に、自己表現の仕方や規律を守る重要性を学びました。
  • 今後の夢をお聞かせください。
  • 私の今後の夢は、核物理学の研究を通じて新しい発見をし、科学の発展に寄与することです。また、教育者として次世代の研究者を育成することにも貢献したいと考えています。研究と教育の両立を目指し、学び続けることを大切にしたいです。

24.09.09更新