Y.T さん

公務員/1992年卒園

  • 現在どのようなお仕事をされ、どのような生活を送っておられますか?
  • 大学院を卒業後、地元で公務員をしています。これまで、男女共同参画や住宅関係、起業家育成や地域企業支援などを経験してきました。昨年冬からはデジタル庁に出向(退職派遣)となり、「誰ひとり取り残されないデジタル社会」の実現に向け、デジタル社会の基盤をつくる業務をしているグループの総括業務を担当しています。様々な方が集う職場や初めての東京での生活は、仕事も出会う方々もすべてが刺激的で、地元にしっかり知識や経験を持ち帰りたいなと学ぶ日々です。
  • 深草こどもの家で印象に残っているのは、どのようなことですか?
  • たくさんありますが、真っ先に思いついたのは竹藪でのタケノコ掘りや芋掘りなどの収穫体験・調理実習です。立入禁止の竹藪を見て、早くお姉さんになって私もやりたい!と憧れ楽しみにしていたことを覚えています。食への興味から、大学では管理栄養士を学んだのですが、その時に、こどもの家での経験はまさに「食育」だったなぁと思いました。また、最近母から当時の思い出を聞くと、「夏休みに毎日つまんなそうな顔をしてるのが辛かった」と言っていました。とにかく、こどもの家の毎日が楽しく、大好きだったのです。
  • 深草こどもの家での生活で今の自分に役立っていること、身に着けることが出来たと思うことはありますか?
  • 挑戦や試行錯誤に対して抵抗が少ないことです。仕事でも、最近は新規立ち上げの組織への出向が続いており、ルールや前例が築き上げられていないところで、周りの協力を得ながら、企画を立ち上げることが得意なようです。仕事でご一緒した教育者の方に、モンテッソーリの幼稚園だったことを話した際、「納得した!」と、褒めていただいたことで気付きました。
    〇〇の時間のように決まった時間割ではなく、自らやりたいことを見つけて、わからないことは聞いたり、友達を巻き込みながら始めてみるというこどもの家の日常から自然に身についたと思います。
  • 卒園後、学校生活や社会生活において違和感を覚えたことはありましたか?
  • 1つ1つは覚えていないのですが、たくさん感じてきました!なかでも、画一的に、みんなで1つの「正解」に向かって進むようなことには違和感を覚えます。示された「正解」も誰かの主観でしかないんじゃないかと(もちろん全てのことにではないのですが)。こどもの家だと1人1人が自由に「正解」を見つけて、かつそれを先生や大人ではなく、子供同士がお互いに認め合い、最適解を探す環境だったと思います。何でもすぐに検索してしまう今だからこそ、難しくも大事なことだと感じています。
  • 今後の夢をお聞かせください。
  • 自分自身がどうなりたいかは今まだ決まらなくて、探しているところです。
    周りの人たちとお互いに自由に楽しい時間を過ごすことが好きなので、そんな時間や空間を拡げていきたいなと漠然と考えています。
    仕事では、尊敬する人に「空気清浄機みたい」と言われたことがあり、それから更に意識して人間関係が良く楽しく働ける職場環境づくりに向けて取り組んでいます。
    プライベートでは移動を制限されない日常が来れば、いろんな景色を見たり、挑戦・経験をすることで視野を拡げて成長していきたいと思います!

23.04.07更新